プーアル茶とウーロン茶の違いについて。ダイエットに良いのはどっち?

ダイエット茶として定番のプーアル茶とウーロン茶。どちらも身近なお茶ですが、どんな違いがあるかご存知ですか?
ここではプーアル茶とウーロン茶の成分や効果の違いについて解説しています。

元はどちらも同じ茶葉

プーアル茶もウーロン茶も、ツバキ科の『カメリアシネンシス』という植物から作られます。いわゆるチャノキ(茶の木)の事です。緑茶や紅茶も同様です。

違いは製法による発酵度

両者の違いは、チャノキの葉を摘んで乾燥させた後の発酵度および発酵方法です。ウーロン茶は酸化による発酵を行い、頃合いを見て熱を加え『半発酵』にしたものです。一方でプーアル茶は、高温多湿な環境にて黒麹菌による細菌発酵をほどこした『後発酵茶」となります。
発酵の度合いが違うだけかと思われがちですが、ウーロン茶は自然発酵のみ、プーアル茶は自然発酵+細菌発酵と、実は発酵方法自体が違うのです。

ダイエット成分の違い

プーアル茶とウーロン茶で、ダイエット効果における最も大きな違いは、含有するポリフェノールの質と量にあります。どちらもカテキンが発酵により強化された重合型カテキンを含みますが、細菌発酵を経た分、脂肪の吸収を阻害する効果においては質量ともにプーアル茶が勝ります。これは、脂肪吸収ブロック効果はカテキンのサイズが大き方が有効であるためです。発酵によるカテキンの変質により、重合(同じ化合物の分子が結合する)によってプアール茶のカテキン分子はより大きくなっています。
また、脂肪分解酵素であるリパーゼの分泌を促進するのも両者の特徴ですが、こちらも発酵が深い分、プーアル茶が有利となっています。
※プーアル茶やウーロン茶に「消化酵素であるリパーゼが含まれる」と解説されている事がありますが、そうではなく、お茶に含まれるポリフェノールにリパーゼの分泌促進作用があります。

その他の違い

カフェイン量に関しては、一般的に発酵が進むにつれて少なくなる傾向がありますが、プーアル茶とウーロン茶で比較した場合、大きな違いはありません。
また、プーアル茶は体を温める作用が、ウーロン茶は体を冷やす作用があります。

 

ここではダイエット効果を中心としたプーアル茶とウーロン茶の違いについて解説しました。
痩せるという目的のためにはプーアル茶の圧勝という感じですが、味の好みや季節での使い分けなど、どちらのお茶も楽しみたいですね。

 

この記事のまとめ

  • プーアル茶もウーロン茶も元はチャノキの葉
  • ウーロン茶は自然発酵、プーアル茶は自然発酵+細菌発酵
  • ダイエット成分(重合型ポリフェノール)の質と量はプーアル茶が優位。
  • カフェイン量は大きく変わらない
  • プーアル茶は体を温め、ウーロン茶は体を冷やす