私たち日本人にとって最も身近なお茶である緑茶。
様々な健康効果で知られ、日本発のスーパーフードとして海外でも大人気です。
この記事では、緑茶と美容の関係にフォーカスし、緑茶に含まれる美容成分とその美容効果。そして、緑茶を使った美肌ケアもご紹介します。
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緑茶に含まれる美容成分
まずは緑茶が含有する栄養素の中から、特に美容効果の高いものから見ていきましょう。緑茶にはお茶として抽出される『水溶性成分』と、茶葉や出がらしの中に残る『不水溶性成分』とがあります。
カテキン:水溶性
ポリフェノールの一種で、お茶の渋みとなる成分です。タンニンとも呼ばれます。主に体脂肪対策などの健康効果で知られる茶カテキンですが、その抗酸化力は各食品の中でもトップクラスです。
ビタミンC:水溶性
いわずと知れた美肌効果の定番成分です。緑茶に含まれるビタミンCはレモンの約3倍です。尚、緑茶のビタミンCは熱に強いと言われる事がありますが、ビタミンCが熱に弱いというのは迷信です。
ビタミンB2:水溶性
肌や粘膜のビタミンと言われ、肌荒れや毛髪の健康に有効です。緑茶には、干しシイタケと同等のビタミンB2が含まれています。
テアニン:水溶性
緑茶に含まれるアミノ酸の一つで、緑茶の独自のうまみ成分です。脳や神経機能を調整してリラックさせてくれます。また、緑茶のカフェインによる興奮作用を抑えてくれる働きもあります。
ビタミンE:不水溶性
血行促進作用や抗酸化力が高く、若返りのビタミンとも言われています。緑茶に含まれるビタミンEは、小麦胚芽の2倍以上です。
カロテン(ビタミンA):不水溶性
抗酸化力とともに、肌の生まれ変わりを促進する成分。緑茶に含まれるβ-カロテンは体内で必要な分だけビタミンAに変化する便利な物質です。
緑茶による美容効果
それでは、緑茶に含まれる美容成分によってどのような美肌効果が期待できるのかを見ていきたいと思います。
アンチエイジング効果
緑茶に含まれる茶カテキンをはじめ、ビタミンA・C・Eによる優れた抗酸化作用により、加齢による肌への抗老化作用が期待できます。
美白効果
ビタミンCを始め、茶カテキンやビタミンAなどの作用により美白効果が期待できます。緑茶に含まれる複合成分により、メラニン色素の生成を抑えるシミ予防だけでなく、出来てしまったシミを分解・代謝する事も期待できます。
しわ・たるみ対策
近年、肌のたるみやシワの原因として注目されているのが、身体の酸化ならぬ『糖化』です。緑茶の茶カテキンよる抗糖化作用と、ビタミンCによるコラーゲン生成作用で、シワやたるみを防ぐ事が期待されています。
ニキビや肌荒れの改善
ビタミンCの皮脂コントロール作用により、毛穴の黒ずみや詰まりなどの角栓にも効果が期待できます。これと合わせてビタミンAおよびビタミンB2による肌の代謝作用により肌荒れやニキビに効果的です。
美容睡眠
緑茶に含まれるテアニンの作用により脳波であるα波が増強されるそうです。リラックス作用により、スムーズな眠りを促す事が期待できます。
緑茶の美容効果を高める飲み方
すでにご説明した通り、緑茶に含まれる美容成分には水溶性のものと不水溶性のものが存在します。水溶性の成分は煎茶として飲む事でその栄養を摂取できますが、不水溶性のものは摂取できません。
そこでおすすめは、粉末タイプの緑茶です。茶葉を丸ごと粉末にしたものなので、緑茶の美容成分を余す事なく摂取できます。ただし、余計な成分を添加していない無添加タイプを選ぶようにしてください。
また、美容目的で緑茶を利用する場合は、ペットボトルタイプもおススメできません。食品表示欄を見ていただくと分かるのですが、製造過程で失われた成分を補うため、ビタミンなどが添加されているためです。
緑茶の美容や美肌効果は、含まれる成分が絶妙に関与しあって作用しているため、なるべく自然な状態で利用するようにしましょう。